皆さんもごらんの「甲状腺の雑談掲示板」やMIXI、2ちゃんねるなど見ていますと、「微小乳頭がん」で経過観察可能と思われる状態の人でも、手術をする人の話が増えているように思います。私は甲状腺のことを調べだして2年ですが、ぱっと手術に踏み切る感じの人が増えたように見えます。初めての書き込み(本当はちがうかもしれないが)で「先日手術しました」と書き出す人が多くなりました。若めの人が多いのでしょうか。30代であれば決断も早いし、体力もあるから、手術のリスクをあまり心配しないのかもしれませんね。私が経過観察を勧めても、焼け石に水的になってきましたので、もう掲示板ではあまり言うのをやめました。
最初からお話ししているとおり、「可能なものはできるだけ経過観察」を勧めるのは、その後の合併症に苦しむ率が高いと思うからです。そのうち掲示板の皆さんのお話から統計を取ろうと思っていますが、【半年以上経っても、QOLの低下に苦しんだり、悩んだりしている、日常生活や仕事に差し支えるたびに、手術したことやこの病気のことを考えさせられる】という人は4割くらいいるのではないでしょうか。【1年以上経っても】という人も3割くらいいるのではないでしょうか。そして前提として、全ての手術した人の内、掲示板に書き込んでいるのは1割以下だと思います。そもそもネットをほとんど見ない人や、パソコンやスマホでの入力が得意でない人、面倒な人もたくさんいますね。年代にもよります。
まだ経過観察可能なのに手術に踏み切るのは、恐怖心の方が勝るからだと思います。(あるいは「経過観察可能」ということ自体を知らないか)(もう一つは、どうせいずれするかもしれないのだったら今のうちにという合理的な考え方です)
恐怖心というのは命を守る自己保存の本能です。それ自体普通のことです。だから私はそれ以上「恐怖心に打ち克って」などとは言いません。(肉親には言いますが、それでも究極他人が人の心を変えるというのはムリですから)
甲状腺手術が増加しているのは、やはり種々の健診・検診でこちらが頼んでもいないのに、首にエコーを当てるようになったからだと思います。たとえば、高血圧や脳ドックで首の血管を見るついでに甲状腺まで見て、患者に告知する。「乳腺・甲状腺」というくくりで乳がん検診で見る、妊娠でお腹を見たついでに見るなど。おそらく、業界の方向なのだと思います。病院、医師、製薬、儲かりますから。韓国で甲状腺がん増加、手術して後悔多しというニュースも見た覚えがあります。
甲状腺がんが増えたのではなく、検査が増えたので発見数が増えたのです。そして、一部の悪性度の高いものを除いて、甲状腺がんの予後は発見されなくても、以前から変わらないのです。今から10年前20年前は、明らかな異変(大きいとか)を感じて自分から病院へ行かない限り、ずっと発見されず、他の死因で死ぬまで甲状腺微小乳頭がんはそのままだったのです。
参考
http://www2.nms.ac.jp/nms/surgery2/produce/sugitani.html